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猫の五感が凄い・嗅覚 [猫の豆知識]

うちの猫さんは、避妊猫さん用のドライフードを主食にしています。このフードが2kgの大袋で、いつも数個の密閉容器に1日分ずつ小分けにしているのですが、チャック付の袋とはいえ何回か口を開けた後の匂いと、初めて開封した時の匂いはやはり違うらしく、普段は小分け作業など無関心なくせに新しい袋を開ける最初の時だけは、纏わりついてきて味見をさせろと要求してきます。
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一時、フードを食べなくなった時にレンチンかフライパンで乾煎りしてみてくださいと、メーカーの人にアドバイスをもらって実践してみたところ、匂いが復活して食べてくれるようになりました。
嗅覚の優れている生き物といえば、犬が真っ先に思い浮かびますが、猫さんの嗅覚もなかなか優れています。犬の嗅覚が人の1000倍から1億倍ほどといわれているのに対して猫さんの嗅覚は1万から10万倍ほどといわれています。犬には劣りますが人よりもずっと優秀な嗅覚を猫さんは持っています。
犬と猫さんの嗅覚の違いは、目的の違いにあります。犬の嗅覚は獲物の居場所を突き止めるために発達してきましたが、猫さんはそれを視覚や聴覚を使って行います。猫さんの嗅覚は別の目的、目の前にある食べ物が安全かどうかの確認や縄張りの確認のために使っているので、犬ほど嗅覚を発達させることがなかったようです。ちなみに猫さんは匂いを嗅ぎわける能力にも長けていて、嗅ぎ分け能力は人の数万倍から数十万倍あるといわれているそうです。猫さんがあちこちに身体をこすりつけているのも、自分の縄張りに自分の匂いをつけて、それを確認することで安心しているのだそう。
ところで、猫さんは鼻だけではなく口でも匂いを感知することができるそうなのですが、ご存知でしたか?口の中の、上あごの部分にヤコブソン器官という鼻とは違う匂いを嗅ぐための器官があるんです。主にマタタビやフェロモンの匂いを感じる器官です。猫さんが時々口を半開きにして、「ふへぇ~」とか「うわぁ~」とでもいいたげな、何ともいえない顔をしている時がありますよね?フレーメン反応といわれているもので、この顔をしている時は口で匂いを嗅いでいるのだそうです。
余談ながら、猫さんの鼻には鼻紋といわれる細かな溝があるのですが、これは人の指紋と同じく、猫さんそれぞれが異なったパターンを持っていて一生変わることがないのだそうです。

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