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猫の食事に鰹節は良くないって、ホント? [猫の食事]

猫の食事として鰹節を与えるのは、腎臓病に罹るリスクが増える為お勧めできません。
実は私も、昔から猫さんに食べさせていた食材で、お店にも猫さん用の鰹節が売ってるし、猫さんって魚が主食なんだから鰹節も平気でしょ?と思っていたのですが、どうやら違うようなのです。
猫さんの病気の事にも関係してくる話なので、暫しお付き合いください。
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猫に鰹節は間違い?


猫さんの食事について調べている時、鰹節や煮干しを与えるのは猫さんにとって良くないという記述がよく目に留まりました。
昔から「猫に鰹節」という言葉があったり、鰹節を乗っけただけのごはんを「ねこまんま」というように、猫さんには鰹節というイメージがあります。当の猫さんの方でも喜んで食べているのですから、大丈夫なんじゃ?と思ってしまいますが、そもそも鰹節は人間が食べるために加工した食品なわけで、そう考えると本当に猫さんにあげても大丈夫なのか心配になってきました。
特に塩分が気になります。人にとって薄味でごく少量でも猫さんにとっては物凄く濃くて大量になるんですよね、身体の大きさ的に。喜ぶからといって身体にいいわけではないということです。人と一緒、美味しいものが身体に良いものとは限らないんです。
そもそも「猫が魚好き」という考え方は、日本独特のものだそうです。元々の猫さんはお肉を食べて生活していましたから、身体がお肉を食べて栄養とする方向に都合よく進化してしまっているのかもしれませんね。そういえば、日本にやってきた猫さんは元々ネズミを獲るのがお仕事でした。

猫に鰹節がダメなのはミネラルが原因


調べてみると鰹節の製造工程に調味という段階はありませんでした。お湯で煮た鰹の身を、燻して水分を蒸発させて乾燥させ、更に燻して乾燥して、を何度か繰り返して作られるそうです。煮るためのお湯も海水とかではなくてふつうのお湯。純粋に鰹の身だけをぎゅっと凝縮したものです。
だったら大丈夫でしょ、というわけにはいきません。実は鰹節の場合、味付けの問題ではなく含まれているミネラル分が問題だったのです。
猫さんは元々砂漠に住んでいました。だから少ない水分を最大限利用できるように身体の構造ができています。出すとその分補給しなければなりませんから、尿も凝縮されたものになります。なので、マグネシウムやリンといったミネラル分も尿で凝縮されて結石になりやすいのだそうです。
そして元から猫さんの腎臓はもろく、腎臓病にかかる割合がとても高いそうです。当然、猫さんのフードはその点を考慮して作られていますから、必要なミネラル分はフードがら補給できています。
鰹節は結石の原因となるミネラル分を多く含んでいる為、元々結石になりやすい猫さんに、更にミネラル分を与えてしまう事になり、腎臓に負担がかかって尿道閉鎖、腎不全といった病気のリスクが高まります。
つまりはミネラル過多の状態になり、もろい腎臓に余計な負担をかけてしまうということです。加えて猫さんはあまり水分を取りませんから尚更ですね。

猫には鰹節以外に煮干しもダメ


ミネラル分の話になりますと当然、鰹節と一緒に猫さんのおやつコーナーに置いてある煮干しもダメということになります。更に煮干しは、製造工程で煮上げる時に海水(塩水)を使用します。天日干しする時も潮風のよく通る海辺で干されますから、鰹節と違って塩分も多くなります。
また、煮干しに豊富に含まれているDHAやEPAも、猫さんの身体には良くありません。煮干しの主な材料であるカタクチイワシに代表される青魚に多く含まれるDHAやEPAといった多価不飽和脂肪酸の酸化を防ぐために、猫さんは普段よりもたくさんのビタミンEが必要になります。このビタミンEが不足してしまうと皮下脂肪が溜まって酸化し炎症を起こす、イエローファット(黄色脂肪症)という病気になってしまいます。
人の身体には良い不飽和脂肪酸(DHA,EPA)ですが、長らく生肉食生活をしてきた猫さんは、身体が魚の不飽和脂肪酸に対処できるだけのビタミンEを摂取できるようにはなっておらず、元々ビタミンEが不足しがちなのだそうです。猫さんは自分から野菜や果物を食べませんから。そこへ、多くのビタミンEを必要とする不飽和脂肪酸を含む煮干しを与えてしまうと、ビタミン欠乏症になってしまい、前述のイエローファットを発症してしまうのだそうです。実際、この病気は魚類を常食としている猫さんに多く見られるのだそうです。

猫の食事に鰹節と煮干しは止めましょう


毎日大量に食べ続けると病気のリスクが高くなるという事ですから、おやつ程度に、ごく少量なら猫さんに鰹節をあげても大丈夫とは思いますが、できることならあげない方がいいと思います。
でも、どうしてもあげたいんです!という方は猫さん用の鰹節をたまに、ひとつまみくらいに留めておいてください。煮干しの場合は猫さん用の物を頭を取って水でふやかして、できるだけ塩分を取ってからあげてください。あげるのは小さいもの二本くらいまでです。そしていずれの場合も、ビタミンEを一緒に摂らせてください。
鰹節の代わりに鳥のささみはどうでしょう?お肉ですしカロリーも低く高タンパクなので、猫さんのおやつとしては最適です。茹でたものを細かく刻んであげると、喜びますよ。
基本、室内飼いの猫さんが主食にしているキャットフードは、総合栄養食というだけあって、それだけで猫さんに必要な栄養素はすべて賄ってくれます。そこへ、余分なものは与えてはいけない、ということですね。解ってはいるのですが、おやつをあげると物凄く喜ぶんでついあげたくなってしまうんです。、、、反省。

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